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■ au W41H ■

ワンセグ・おサイフ対応
WIN端末

2006/2/15
o-yam

●前書き

2006年春モデルの発売と共にJR東日本のモバイルSuicaサービス開始。
ついにケータイ電話で電車に乗れるようになった。これは革命と言えるだろう。
電車はよく乗るので普通のSuicaはサービス開始当初から持っている。が、やはりチャージが面倒である。残額が分からないのも不満。モバイルSuicaであればチャージもケータイで行える為、切符売り場にはほとんど行かなくて済むようになる。 (特急券・指定席はさすがに無理)

加えて日立製端末はワンセグまで視聴可能。従来はW22Hを使っていたので操作方法も覚え直さなくても済む。

これはもう買うしかあるまい。と言う事で予め予約を入れ、発売日の朝一番に機種変更!価格は無視!

 

外観

拡大外観

全てが丸みを帯びている。PENCKのような感じ。
色は黒を選択。と言うか他は白しかないので選択の余地は無いが。。。
ただの黒では無くラメ入り。何か意味でもあるのだろうか?

拡大PENCK

拡大キー配列

配列は普通。文字のフォントは凝り過ぎか。多少判別しにくいかも。
また、ボタン類、特にカーソルキー周りがフラットでかなり押しづらい。

拡大背面

PENCK同様、最悪の位置にレンズが配されている。丁度指があたる部分で、指紋もベットリと付着する。
なお、レンズ部分は他に比べて数mm盛り上がっている。カメラモジュールの都合であろうが、もう少しどうにかならなかったのだろうか。別に薄くする必要は無く、厚くしてもOKだと思う。

拡大内部

今回からau ICカードなる物が装備されるようになった。これを別の端末に差し替えて使える様だが、登録が必要とかなんとかで詳細は不明。
とりあえず海外の端末に付けて、海外でそのまま使う事は可能のようだ。

拡大W22Hとの比較

背面液晶は無い。爪切り型で背面液晶は技術的に辛いのであろう。

拡大

畳んだ状態ではほぼ同等だが、操作時はご覧のとおり。
液晶はWQXGAとかで縦が長い。

拡大メニュー画面

縦方向が相当長い。

拡大爪切り

液晶は片方向のみ180度回転する。いわゆる爪切りスタイル。
 

※miniSDメディアは別売。引き続き256MBを使用。

追記:1GBに変更。これでしばらく容量不足になる事は無いだろう。

検証

W22Hと操作方法に大きな違いは無く、戸惑うことは無い。
ところどころ改良されていて、わずかながら使いやすくなっている。

レスポンスもW22H並みでストレスが溜まる事は無いだろう。
スクロールなどは多少遅いような気がする。これは応答速度など液晶の仕様かも知れない。


今回の端末の肝であるSuica機能。しかし、これを使うには ハードルが多い。まずJR東日本のクレジットカードをつくらなければならない。

拡大

強制的に作らされるのは癪に障るが、背に腹は変えられない。おとなしく従う。

さらにアプリをダウンロードしたり、会員登録をしたりめんどくさい事この上ない。 チャージ料金はキャリア経由で請求とか、どのカードでもOKとかもう少しなんとかならないものだろうか。


他にもEdyと言う電子マネーも使える。こちらは多数のカードが使える為、利用開始までの障壁は少ない。が、今現在使える店は限られているのであまり面白みは無い。

今後SuicaやEdyが使える店が増えれば使い勝手も良くなるだろうが、まだ数年はかかるだろう。

加えて上記の様な先払いだけではなく、クレジットカード機能を利用した後払い/高額支払いシステムも欲しい。

現段階ではJCB、NICOS、三井住友の内、一部のカードのみ可能。ただし利用できる店は極端に少ない。各社も頑張って欲しいところである。
 

■ワンセグ
何はともあれワンセグ。TV視聴アプリを起動すると、TV画面が出現。これはかなり感動モノである。

しかもアナログの様に映りが乱れる事も無く、非常にクリアな画像である。恐るべし、ワンセグ。

拡大

ただし、所詮は電波なので、窓際がせいぜい。電波状態の悪い部屋(自分の部屋など・・・)では全くダメ。

本放送開始の4/1には出力を上げて欲しいものである。

拡大

付属充電スタンドで充電しながらTV視聴の図。


他にもFMラジオ機能もあるが、こちらは論外に近い。全く入らないと言ってもいいだろう。イヤホンがアンテナ代わりと言うのもユーザを無視している。

 

■カメラ機能

カメラの仕様は多少アップ。200万画素(UXGA)、オートフォーカス装備。また、マクロの切り替えがボタンになった。(W22Hはレンズ部を手動で切り替えていた・・・)

センサーはCCDからCMOSになった。光学ズームは無し。

以下サンプル。画質は全てNORMAL。
屋外・晴天・UXGA

拡大

拡大

拡大

拡大

拡大

拡大

画質的にはまぁこんなモノだろうレベル。専用デジカメよりは数段劣る。
いい点もある。液晶がねじれるので、超ローアングルでも確認しながら撮影可能。(左右逆に持つ必要があるので、裏技的ではあるが)


動画はQVGAサイズで外部メモリ使用時に最高連続80分撮影可能。
 

■ソフトウェア

W22Hと比較してPCとの連携が数段良くなった。

拡大付属のUSBケーブル

このケーブルで接続するとモデムもしくはマスストレージとして認識する。(どちらにするかはメニューで切り替える)

拡大 拡大
モデムの場合 マスストレージの場合


さらに添付ソフトである MusicPortがなかなか多機能である。
拡大

アドレス帳管理/画像管理に加えて、音楽の管理まで可能。
市販の携帯管理ソフトの息の根を止めるソフトである。(さすがにマルチキャリア対応ってのは無理ではあるが)

まだ出始めと言うこともあり、かなりバギーな感じで、操作方法も直感的では無い。今後のブラッシュアップに期待。

何はともあれ、手持ちのCDがあればこのソフトで変換して送り込む事が可能になった。政治的な判断であろうが、MP3ファイル等はダメ。MP3の場合は一回音楽CDに焼いて読み込ませる事になり、手間が相当増える。 しかも毎回うまく行く訳でも無く、現在試行錯誤中。

それでも1曲300円だか払ってダウンロードするしかなかった時代に比べれば雲泥の差と言えよう。

また、市販品のPanasonic SD-Jukebox を使用すればSD-Audioとして再生可能。ただし、使い勝手はイマイチ。上記Music Portよりは多少マシな程度。

追記:MOOCSのソフトでうまい具合MP3→AAC変換出来た。ソフトの中身は上記SD-Jukeboxで、見た目が違う程度なのだが。。。
変換しながら書き込むので多少時間がかかるが、許容範囲内だろう。
無料ダウンロードは以下。(ユーザ登録が必要だが出鱈目でOK)

http://moocs.com/download/


アプリ類は検証が済んでないのかまだお寒い状況。現時点で将棋系が全く無いのは辛い。
拡大とりあえずTwinBee

拡大とりあえずストII

※このストIIはゲームになってない。必殺技がボタンに割り当てられているので、波動拳・波動拳・昇竜拳などテキトーに連射していれば勝てる。

※追記:
2006年3月より徐々に将棋系が出てきた。検証が済んだのであろう。

拡大金沢将棋2


新機能の一つとしてHelloMessengerなるものがある。PCでありがちなメッセンジャーみたいなもの。文字・画像・音声を複数の人間と同時にやりとりできる。暇つぶしにはいいかも。

 

●結論

レンズ位置が悪いのは相当の不満点。他にもカバー類が開けにくいのも気になる。
サイドキーが多い上にモードによって機能がコロコロと変わるので覚えきれない。押し辛いのも難点。

液晶は片方向ではなく両方向に180度回ればさらに良いのだが、それは高望みしすぎか。
また端末側でMP3に対応していれば言うこと無しなのだが、これも難しいであろう。

価格は少々お高めだが、TV、デジカメなど機能満載なので、考えようによれば安いと言える。

まずまずの満足度で、またしばらくは付き合える端末である。

 

 

●後書き
現時点でこの端末の恩恵を全て受けられるのは首都圏のユーザだけであるが、この先数年の端末のトレンド/デファクトスタンダードと言えるだろう。

あとネックなのは通信費のみ。こちらは今年から新会社が乱入して来るのでもう少しなんとかなるのではないかと勝手に予想。