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■激薄パソコンの製作 ■

1Uケースを使った
激薄端末

2001/09/4
o-yam

●前書き

リビング用にデスクトップケース+液晶モニタの省スペースパソコンを使っていたが、更なる省スペースを追及。

ラックマウント用の1Uケースを使った激薄パソコンを計画。これなら家具の後のわずかな隙間に設置可能。

ATワークスなるショップで「CLM-909-B」を通信販売で購入。製作開始!

●ケース概観

外観

鉄の塊?でずっしり重い。鍵つき。

パネル開時

5インチx1、3.5インチx1。リセットと電源スイッチ。

背面

PCIスロットx1

内部

HDDx1、PCIライザカード。電源は150W

前面パネル裏

3連ファンがサーバの証?実際には使わないため撤去

PCIライザ

付属品。無線LANカード用アダプタカードを装着

 

●組み立て
 

マザーはオールインワンのMicroATXマザー「ECS K7SEM」を使用。

組み立て自体は通常のケースと大差は無い。

問題1

PCIライザの位置は一番内側のスロット用であった。生憎このマザーはAGPを装備していたため取付不可能?と思われた。

ただし、ライザがしっかり固定出来ないだけなので、2本目のスロットに刺すことに決定。全然ネジ止めされてないので不安定であるがヨシとしよう。このケースを使う場合はAGPの無いi810マザー等がよいかも。

問題2

背の低いメモリしか装着できない。普通サイズではカバーに当たってしまう。見るからに背の低いメモリが必須。128MBが1本あったので難をしのげた。

問題3

当然だが、普通サイズのクーラは使用不可。1U用のクーラを調達する必要あり。下記クーラは丁度ケース天井とピッタリだったので、シール類をはがしてグリスを塗り、ケース側にも熱を逃がす様にした。

1U用クーラ 1.5GHz対応?

薄さの比較

シロッコファン。7000rpm

問題4

熱の問題がついてまわる。CPUは当初Athlon1GHzを考えていたが、ケースが触れない位熱くなったのでDuronの650MHzに変更。

完成

組み立て完了

CPU AMD Duron650MHz
MEM 128MB SDRAM
HDD 10GB+30GB
CDD スロットイン
FDD 3.5インチ
マザー ECS K7SEM(SiS730)
電源 150W
LAN メルコ無線LAN

HDDベイは1つだったが、取りまわしを工夫して2台押し込んだ。(FDDの後部)。
ガムテープによる固定だが、そもそもギュギュウ詰めなのであまり問題は無いだろう。

設置完了

めでたく家具の後に納まった。

ただし、シロッコファン、電源ファンの音がうるさい。今後の課題。

 

結論

1Uパソコンの製作は熱やスペースの問題が多数ある。知恵と工夫と妥協が必要。

また、今回は激安ケース+手持ち機材で挑戦したが、新規に購入したものはCPUクーラとCPU。運が悪ければメモリ、マザーも買う必要があっただろう。

出来合いのサーバをそのまま買ってくるのが早いかもしれない。

OS側でも苦労あり。GDI.EXEのエラーが連発し、手を尽くしたが改善されなかった為、OSの入替えも行った。

また、サウンド周りでもハングアップが多発したため、内蔵音源は殺して、USBスピーカに託した。

 

 

●後書き
久しぶりにてこずった。これくらい作ってくれよ>パソコンメーカ