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■ IEEE1394の検証 ■

使えるI/Fなのか?

2003/2/19
o-yam

●前書き

度重なるマザー交換を行ったお陰で、主要マシンには全てIEEE1394ポートが装備された。

IEEE1394(FireWire)の規格が出来たのは相当昔。その当時はまさに次世代の素晴らしい規格と思った物だが、Macはいざしらず、PCではIntelがチップセット統合を見送ったため、マイナーなI/Fに成り下がっており、その実力は未だ不明である。

そこで以下を改めて検証してみる事にした。
(1)PC直結の場合、LANの速度を超えられるのか?
(2)周辺機器を共有出来るのか?

 

検証
■(1)直結通信

IEEE1394を装備している場合、XPでは上図のようなNICが現れる。
2台をケーブルで直結し、IPアドレスを設定。

特に問題無く、普通のNICと同じように相手が見えた。共有フォルダをマウントし、HDBENCHで測定。

結果は以下。(シーケンシャルリード)

Local 22MB/s
100BASE 10MB/s
IEE1394 17MB/s

ビミョー。確かにLANよりは速いが、体感できるほど違いは無いので、わざわざLANに加えてIEEE1394のネットワークを組むメリットが見いだせない。

うまくいけば低コストでGigaBitLANに迫る速度が手に入れられる!?と思っていたのだが、その目論見は水泡に帰した。


(2)周辺機器の共有

IEEE1394はUSBと違い、「ホストが必要なく、全ての機器が対等」と言う話だったはず。で、あれば周辺機器も共有出来るはず。

手始めにリピータ(HUB)を入手。

外観

型番 06 Hit's CRAFT。昔のMac風。

裏側

6ポート。

外付けDVD-RAM

3台のPC、DVD-RAMを繋ぎこみ、おもむろに電源ON。

結果:
駄目であった。3台のPCの内、1台だけ認識し、他のPCからは見えてはいるが、惜しくも(!)マーク。

あれこれ繋ぎ方等を変えても、認識するのは1台のみ。しかも、どのPCが認識するかは分からず、さながら「椅子取りゲーム」状態。

 

結果
(1)IEEE1394の通信はLANより多少速いが、LANを置き換えるほど決定的な優位差は無い

(2)周辺機器は共有出来ない。(HUBの取説にも書いてあった・・・)

●結論

どうりでPCではあまり流行ってない筈である。棲み分けが出来ていない。これでは対応機器の多いUSBに適う訳は無い。

DVD-RAMは使う度に繋ぎ変えるか、普通にLANで共有するしかなさそうだ。

 

 

●後書き

最近800Mbitになったようだが、周辺機器が共有出来ないようでは将来は無いと言える(ファーム/ドライバ/OSのどれが悪いのかは知らないが)

あるとすれば、増設が容易なNASとか?もしくはLANとのメディアコンバータかルータがあればまだ少しは?