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■ Panasonic LUMIX FZ7 ■

600万画素 高感度
12倍ズームデジカメ

2006/12/5
o-yam

●前書き

FZ5を購入後、ありとあらゆる所を改良されたFZ7が発表され、落胆すると共に妥協しながらFZ5を使っていた。

そんな折り、電機屋をブラブラしていたら展示品処分のDMC-FZ7を発見。さすが処分品だけあって超激安。

その場で購入したのは言うまでもない。

外観


拡大外観

曲線が目立つ外観。
色は黒が良かったのだが、現品限りなので選択の余地は無くシルバー。
細かい傷・汚れもあるが、価格には変えられない。

拡大外観2

レンズフードアダプタを装着した状態

拡大操作部

LCDが2.5インチになった。
ジョイスティックが新設。
カーソル廻りなどのボタンレイアウトも変更されている。
アイピースが左端から真ん中よりに変更。使わないので取外したいのだが、それは無理。

拡大上部

シルバーのため接合部のアラが目立ち、高級感に乏しい。
AF/MF切替えボタンが新設。あまり使わないだろうが、多少押しにくいのが気になる。
ダイヤルやレバー、シャッター等は変化無し。シャッターボタンは斜めにして欲しいところである。

拡大端子部

例によって使わない。

拡大底部

SDスロットとバッテリ。バッテリは形状が変って容量が増えたようだ。
SDカードは2GBまで。SDHCは不可。

拡大FZ5(黒)との比較

拡大

拡大

拡大ACアダプタ

変化無し。型番も同じ。
 

仕様
画素数 600万画素 普段は使わない
最大撮影サイズ 2816×2112 SXGA+の4倍程度
動画サイズ WVGA〜QVGA 強化ポイント
静止画枚数 SDカード依存  
マクロ 5cm  
ズーム EX光学16.5倍 デジタル併用で66倍
重さ 360g程度  
電池 専用リチウム  
手ぶれ補正 有り  
ISO感度 64〜1600 一応高感度
 

検証

ホールディング
持ってまず感じたのは、指が窮屈にならない。鏡胴が細くなったのか?と思ったが、グリップまわりのレイアウトが変更されていた。
FZ5はグリップ部が窮屈でたまらなかったので、メーカも認識していたのであろう。

拡大

電池周りはあいかわらずイマイチ。バッテリを外して付属の充電器でチャージするタイプ。
バッテリは大きくなったので、2日位は持ちそうである。

操作系:

電源投入後2秒程度で撮影可能となるが、はっきり言って遅い。FZ5から進化していない。

操作方法はまずまず。LUMIXに慣れているのもあるだろうが、一通りの機能はマニュアルレスでもOK。

ただし新設されたジョイスティックは無いよりはマシ程度で、すばらしいとは言い難い。もう一工夫欲しいところである。
例えば、マニュアル操作時、左右で絞り/速度を選んで、上下で値を変更する。操作性に難があると言わざるを得ない。上下で絞り、左右で速度を直接変更出来た方がいいと思うのだが。
また、ジョイスティックを長押しするとメニューが出るが、何故長押しでなければいけないのか理解できない。ただのクリックでいいはず。
 

ダイヤルは変化していない。相変らず「初心者モード」がある。初心者はFXシリーズかTZでも使っていればいい。初心者モードは廃止してSCN2にして欲しい。それでなくてもシーンモードが倍増しているのに。。。

マクロはダイヤルで切り替える方式。ボタン切替えの方が好みであるが仕方が無い。

今回からMF(マニュアルフォーカス)が装備された。ただし、MFボタンを押してジョイスティックを上下させて微調整・・・・してる間にAFをやり直した方が早い。使うとしたら置きピンか意図的にピントをずらす時くらいだろうか。 出番はあまり無い気がする。

液晶は大画面を生かして色々と改良されている。画像を縮小して左上に寄せ、開いた部分に各種情報が表示出来るようになった。これはなかなか便利である。相変らず色々表示+ガイドラインは出来ない・・・

また液晶の輝度を変えるハイアングルモードなども追加された。これも例によってボタン長押しなので使い勝手はイマイチ。

静止画の強化ポイントはズーム。光学12倍自体は変っていないが、300万画素以下の時にCCD中央部だけ使って、見かけ上ズームしてるように見せる仕組み。600万画素で撮ってトリミングすれば同じ事だが、カメラが自動でやってくれる。大した技術では無くちょっとしたアイデアであるが、ズームが命のこのカメラでは重宝するであろう。

ISO感度は400から1600にアップされた。ただしFinePixに慣れた目で見ると画質は不満である。さらにシーンモードの中の「高感度」を選ぶ必要があり、使い勝手も悪い。如何に高感度に自信が無いかの表れだろう。

記録画素数は最低がVGAで その次がSXGA、UXGA・・・と続く。普段は扱いやすいSXGAで使用。L版プリントくらいならこれで充分。

また、縦横比が写真用の3:2、TV観賞用のワイドが加えられた。3:2はいいかもしれない。小さいサイズが選べないのが難点だが、L版に近いのは魅力である。

動画は 頑張ったようだ。VGA 30fpsは勿論、WVGAも撮影可能になった。簡易ビデオカメラとして頑張ってくれるだろう。
 

連写は最速 秒3コマで撮れる。あまり使わない。

ソフトウェアは編集ソフトや管理ソフト等が付属しているが、ロクな物は無い。動画のmovをmpgあたりに変換するソフトくらい添付して欲しいものだ。

また、ワイド/テレコンバータが装着出来るようになった。これは大きな進歩である。安く入手出来れば使ってみたいところである。
 

サンプル

特記が無いものはPモードAUTO、1280x960、高圧縮。
縦の写真は画像処理ソフトで回転、横の写真はそのまま

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陸橋からの風景

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そのまま16.5倍EXズーム

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さらにジタル66倍ズーム

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お堂 ISO200

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近づく

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中を覗く

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高感度モード

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物件写真

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自転車で停止し片手持ちで撮影

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同上

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マクロモード
お堂の中の薄暗い場所

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マクロモード


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マクロでぼかす

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アスペクト比3:2 2.5Mモード

 


特殊撮影

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300万画素 16.5倍 EX光学ズーム

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300万画素 66倍 デジタルズーム

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マクロ限界

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マクロ限界

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押入の中 ISO100 1秒

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ISO1600 1/13秒
ISO100よりは良く映っている様に見えるがノイズだらけ。
確かにシャッター速度は稼げるが・・・

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参考:FinePix Z3 ISO800

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参考:FZ5 ISO400

●結論

FZ1→FZ5→FZ7と使ったが、今回は大幅に機能強化されている。完成とまでは言わないが、その域に近づいた感がある。
しばらく使い続けられそうなカメラである。
従来機種のユーザも買替えて損は無いだろう。

ただし、前述のように細かい不満点も多々あるので、さらなる精進を期待したい。 ファームアップで何とか出来る物は何とかしていただきたい。

●後書き

最近はサイズの小さいデジタル一眼も色々と出ているが、ライブビューや動画撮影が出来ないと選択肢にはなりえない。


現在の使い分け

常時携行用・・・au W41H
全般・・FZ7
高感度用・・・Z3
家族用・・・Xacti