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■ 常用静音システムの構築 ■

Mobile Sempron +
GeForce6100マザー

2006/3/28
o-yam

●前書き

ここ1年、GeodeNXを使ってきた。この端末は常時電源を入れている為、静音、低消費電力でなけれはならない。
しかし画面周りに不満があった為、ビデオカードを追加せざるを得なくなって、余分に電気を食うようになってしまった。確かに微々たる増加ではあるが、納得出来ないのも事実。
また、パフォーマンスも悪くは無いが良くも無いとレベルでこちらも多少不満。

そうこうしている内にGeFoce6100系のマザーやTurion、MobileSempron等が出回って来たので、このサイトのネタ(笑)として再構築してみる事とした。

理想としてはメモリスロットが4本のマザーが良かったのだが、コスト重視のためだろうか、ソケット754では一向に出てこない。

仕方がないのでTurion正式対応のMSI K8NGM-Vに決定。(中古で安く買えたという事情もある)

CPUはTurion64が希望ではあるが、如何せん高い。CPU如きに2万円以上は出せない。と言うわけでMobileSempronをチョイス。3000+と3100+があったが、2次キャッシュの多い(128KBと256KB)方の3100+を選択。これはレア物なので通販で購入。

マザーが認識するかどうかは不明。そもそもこのCPUは情報が少なすぎ。64bitモードがあるのか無いのかすらよく分らない。。。。
万が一動かなくてもどうと言うことはないが。

外観

■MSI K8NGM-V

拡大外観

nVidia GeForce6100。ソケット754。
DDR400x2本、PCI-E、S-ATAありRAID付き。
MSIらしく赤い基板。
ノースはヒートシンクのみでファンは無し。
最近にしては珍しく細身の基板である。

拡大裏側
プラスチック製のバックプレート付

拡大バックパネル

チップセット内蔵VIDEO有り
LANは普通の10/100M
USB 2.0はパネルに4ポート、内部に4ポート
オーディオ系は興味ないので未テスト。
GbEが無いのは致命的では無いにしろ、今時どうかと思う。

付属品は汎用各国語版簡易マニュアル、日本語マニュアル、S-ATAケーブル、S-ATA電源ケーブルなど。

BIOSはAMIで、画面周りはAward風。


拡大Ver1.0

 


■AMD Mobile Sempron 3100+

拡大外観

バルク品の為パッケージ等付属品は一切ない

拡大OPN
1800MHz,2次キャッシュ256KB

拡大市販クーラ

クーラは自分で用意する必要がある。
ありがちな寸法、クーラ形状、素材の激安品を用意。

 

組み立て

MobileSempronは他の一般的なCPUと違ってヒートスプレッダが無い。
その分高さが無いため、市販のクーラを付けても隙間が開いてしまって使用できない。

よってなんらかの対策が必要だが、今回は親和産業のPentiumM用の高さ調整銅板を使用。

拡大

銅板付属のスポンジ製スペーサを貼付ける。

拡大

グリスを塗った銅板を載せる。
これで他の一般的なCPUと同等の高さになる。。。。。はず。この手の物は初めて使うのでよく分らない。

クーラを付ける時にやけにレバーが堅く、何か間違っているのでは?と不安に思いつつも気合で装着。多少変な音がしたようだが、外して確認する勇気は無い(笑)

その他は特に組立て時に問題は無かった。

 

検証
とりあえずBIOS上で確認

拡大

正しく認識している模様

拡大
Windows上での表示もこの通り

拡大

CPU情報は上記の通り。64ビットモードは残念ながら無かった。


続いてC'n'Q機能である。まずBIOSでC'n'Qを有効にする。
拡大

次にプロセッサ用のドライバをAMDから拾って来て更新

続いて電源設定を「最小の電源管理」にする。
拡大

以上で設定完了。手順はAthlon64となんら変りはない。

通常時 :1.08V、800MHz
高負荷時:1.32V、1800MHz

で動作。普段は800MHzで、アプリの起動時や圧縮ファイルの解凍、巨大データのコピペ時などに一瞬1200〜1800に上がるだけ。MPEGの再生程度では800MHzのまま。上がり下がりも早く、ひっかかりやもたつきは感じられない。 違和感は全くない。

CPU温度も低い。似たような環境で
■ GeodeNX 37℃
■ MobileSmpron 27℃

GeodeNXも相当低いと思っていたが、さらに一段と低い。

なお、マザー側の機能として、CPU温度に応じてファンの回転を制御する「スマートFAN」なる物がある。BIOS上で、指定温度になったらファンが高速回転する、と言った具合である。
指定温度以下であれば1500rpm程度の極・低速で回っている。(止める事は出来ないようだ)

CPU温度が低いのでファンレスで高負荷実験。
さすがにファンレスはキツイ様で、徐々に温度が上がっていき、70℃を超えた段階で実験中止。
通常の使用であればファンレスでもなんとか行けるとは思われるが、何らかの拍子に長時間100%に貼付いてしまった場合を考えると、極低速でもいいからFANは回しておいた方が無難であろう。

そもそも1500rpm程度であればFANの音は聞えず、HDDの回転音や電源のファンが聞えるだけである。


このシステムではベンチマークの値はどうでもいいのだが、SuperPI 104万桁はとりあえず54秒
想定の範囲内。一応ノーマル状態では自己最高だが、昨今のCPUの中では低速の部類には間違いない。


内蔵ビデオの映りはまずまず。1600X1200、アナログ接続でも十分及第点である。多少キレが無いような気がしないでも無い、程度。

性能は・・・チップセットの型番からしてGeForce6200以下であろう。

3Dゲームをする訳ではないので評価しても意味はない。ごく普通に使う分には何も問題はない。

3Dmark06を動かしてはみたが、スコアがどうこう言うレベル以前の話で、全てが0〜1FPSで紙芝居状態。127と言う数字が出たが、論外なのは言うまでもないだろう。


IDEの性能は普通。

LANは多少怪しい。IPアドレスがDHCPで取得出来ない時があったので、固定IPにしてある。

 

●結論

使用感としてはGeodeNXより多少キビキビ感が増し、普段使う分には全く問題無いレベルに達した。なおかつ、CPU温度が一段と低いのであるから恐れ入る。

常用端末として頑張っていただこう。

お薦め出来るかどうかは微妙。次世代のCPUのリリースが間近である事から、あえてこのCPUを選択する必要は無いかもしれない。

 

 

●後書き
DDRのシステムは今回で打止めになるであろう。結局ソケット939/940は買わなかった。そこまでパフォーマンスが必要では無い。

次に何か買うとしたら・・・・また低消費電力系になるだろう。時期は・・・1年後?(笑)