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■EVIL KYRO ■

超マイナービデオカード
その実力はいかに??

2000/12/13
o-yam

●前書き

久々に新しいチップを搭載したビデオカードが出た。PowerVR3。ちなみにKYROは「カイロ」と読むらしい。これは買う以外なかろう。

64MBと32MBのモデルがあったが、性能にさほど差は無いので、安いほうを購入。AGPモデルのみ。PCIは出ないのだろうか?

ベンチなど一般的な記事はPCウォッチ等を参照の事。チップの特長は早い話、処理に手を抜いてショボイSDRAMでそこそこの性能を出す、と言うもの。コストパフォーマンスが良い、と言えば聞こえはいいが、「安物」のイメージがつきまとう。

●概観

箱。

基板。TV‐OUTが省略されている。メモリは普通の64MBbit SDRAM。
AGPの2X,4Xがジャンパで選択可能。

内容物

オマケはWinDVDと運転ゲームが1本。ドライバはWin9X,Me,NT4,2000。

 

動作検証
使用機材は以下。

マザー:QDI KinetiZ 7T
CPU:Duron600
サウンド:SB-Live
OS:Win98SE

まず画質。まずまず。1280*1024程度なら耐えうるが、1600*1200は多少眠い画面になる。使用出来ないことはない。

2Dに問題は無い。怪しい動きも見られない。

3Dはそこそこ。ただし多少おかしい。テクスチャが抜けたり、FOGをかけると真っ黒になったり、光を当てると半透明になったり。
この辺はドライバで直るかもしれない。

OPEN‐GLはバケバケ。

Intel系のマザーではさらに性能が高くなるらしいが、最近マザーを持ってないので未評価。

●評価結果

全てがまずまず。

このカードのターゲットは誰だろうか?価格や性能的にはGeForceMXと、画質はG400系と勝負。

特筆すべきところが無いが、バランスは取れている。

ただし怪しいところも散見されるので、単なるヒトバシラーアイテムで終わりそうではある。

後書き

nVIDIA系が市場を独占しているのは誰もが認めるところであるが、あの画質だけは納得出来ない。他メーカは画質を重視した製品を作ってもらいたいものである。