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■ Apple PM7600/132 ■

激安中古Mac

2002/9/26
o-yam

●前書き

以前からMac(Pioneer MPC-GX1)を所有しており、二度とMacは買わないと公言していた。だが、この度GX1を5年ぶりくらいに箱から出して起動してみたところ、電源は入るものの、画面が出てこない。HDDも動いている様子は無い。PRAMクリアしてみたが状況は変わらず、MOやCDからも起動出来ない。

壊れたMac

めんどくさいのでHDDを取り出して、ベアボーン状態で売却。中のデータをサルベージする為、激安Macを物色。

G3以降は現役の為に未だに高いが、旧Macは軒並み激安。とりあえずPCIの付いてるPowerMacintosh7600/132に決定。メモリ(EDOのDIMM)も購入。

 

●概観
外観

デスクトップ型

 

背面

AV入出力、外部電源、LAN、SCSIアリ。
USB、IEEE1394ナシ

開けたところ

HDD、CDDはSCSI接続。3.5“空きベイが1個。

さらに開けたところ

PCI3本、DIMM 8本。2次キャッシュ、内蔵ビデオ用メモリスロットあり。
CPUは中央辺りに垂直に刺さっている。

 

ハード検証
メンテナンス性は良い。↑の状態までネジ1本も無い。この変はPCも見習ってもらいたいものだ。

CPUはPowerPC604eだかの132MHz。Pentium133MHzと同レベルと思って良いだろう。(如何に使えないか)

内蔵ビデオは相変わらずマッタリとしている。見てて笑いが込み上げてくるレベルである。

ストレージはオールSCSI。2チャンネルあり、内部が20M、外部10Mの速度らしい。すでにSCSIのデバイスは入手不可能に近いのでアップグレードは厳しい。

メモリはDIMMであるがSDRAMでは無くEDO。この時点で激レア。メモリも中古品が買えたので、8スロット全部使って200MBにした。しかしEDOと言う時点ですでに終わっている。

LANは普通のRJ45が使える用になっていた。しかしこれも10BASE。。。

動作検証
OSは8.5。8.6に無償アップグレード出来る様なのでアップしておいた。OSは7.5時代までしか知らなかったが、8.6でもあまり変化は無い。

インターネットは標準で使える様だ。昔はTCP/IPのソフトを入れて、外国製のダイヤルアップソフト入れて、モザイクを使っていたのだが(笑)

特にこれと言って設定する事も無く、普通にルータ経由で接続できた。ブラウザはIE、メーラはOutoLookExpressがあった。(PC用とかなり様子が違うが)

しかしインターネット関係ですら一応動くと言うレベルで、イヤになる位遅い。

 

●パワーアップ考察
触ってるウチに欲が出てきてパワーアップを検討。

IDE→SCSI変換キットがあったのでIDEの10GBを繋いでみたが、転送速度は変わらずに遅いままであった。。。

SCSIのCD-Rが余っていたので、MacCDRを買ってきてCD-Rを焼いてみた。しかしこれもエラー連発。1倍速まで落としてやっと焼けた。話にならない。

画面周りを速くしようと思ったが、相変わらずMac用は高い。PADEON7000が1万5千円?本体の金額より高いのでパス。

CPUを替えてみようかと思ったがこれも高い。400MHz程度で3万円前後。PCだと3万円だしたら2GHzが買えるんだけどねぇ。費用対効果に疑問。

USBやIEEE1394の追加も考えたが、本体が遅いので意味は無いだろう。

●Linux
ハードが遅いのでLinuxでも入れて見る事に決定。

ディストリビューションはPCではマイナーなホロンver3。

PCとは勝手が違い、サラの状態にはインストール出来ないようだ。MacOS起動中に切り替える仕様になってる。

インストール自体は普通のRedHat系。いろいろあって手間取ったがなんとかインストール完了。

期待は裏切られた。

やはり遅いものは遅い。X上は言うに及ばず、起動から何から全て遅い。しかもまともに動かずエラー連発。

もはやなす術為し。撤収。

 

結果
今回の目的は昔のHDDの中身のサルベージであった。目的は一応達成したが、やはり5年放置してあっただけに中に大した物は入ってなかった。

インターネットが無い時代(パソコン通信&FAX)の記録がメイン。中には10年以上前の文書があったりしてほとんどタイムカプセル(笑)。

とりあえずCD-Rに焼いておいたので、また数年後に見る事になるだろう(笑)

 

●後書き

巷ではジャガー(OS X 10.2)が出ている様だが、旧Macはカヤの外である。PCであればPentium133のマシンを拾ってきても低コストでまだまだ使えるレベルに引き上げる事も可能である。

ユーザの絶対数が少ないので周辺機器やソフトが少ない。そして全てが高い。この辺りが自分にとっては面白くないところだ。

 

PCが優れているとは言えないが、Mac(Apple)も正しく進化しているとは思えない。

やはり21世紀仕様の新たなアーキテクチャのコンピュータの登場が待ち遠しい。