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■ Mobile Duron 1100MHz■

モバイル用
低消費電力CPU

2003/1/15
o-yam

●前書き

常用マシンは24Hr稼働であるが、CPU(Athlon 1GHz)の消費電力(TDP 51W)が気になるので、モバイル系のCPUに交換する事にした。

希望はサラブレッドコアのXP1800+なのだが、とりあえずパロミノ系コアのMobile Duron(中古)に交換してみた。

 

●外観

外観

今となっては懐かしい外観。セラミックパッケージ。

コア

DHM1100AHQ1B
コア定格1.55V(?)

L1

L1は全部クローズ

検証
マザーはKT400のAOpne AK77-8X maxを使用。

モバイル用とは言え、形状、ピン数は通常のAthlon,Duronと同じ。

とりあえず起動させると、コア電圧が定格1.55Vに対し1.625Vとなっていた。Mobile系のCPUを付けると、マザーが誤認識するらしい。

マザーの設定で強制的に1.55Vにすると。。。全く起動しない。原因不明。。
仕方がないので起動限界の1.6Vに設定。

 

また、L1がクローズされているので、倍率は好きなように設定出来る。
定格1100MHzなので

100x11=1100
133x8 =1064
166x6.5=1080 

等の組み合わせが可能。(メモリはDDR333なので余裕)

しかし実際には166や133はそれなりに動くが、不安定。電圧を上げれば大丈夫かもしれないが、今回は消費電力削減が目的なので電圧アップはもってのほか。

安定性も重視という事で定格で使う事にした。コア電圧は1.6Vで様子見。

 

一応SuperPiを計ったところ、1分45秒程度。
雷鳥コアのAthlon1GHzが2分7秒程度だったのだが・・・コアが新しいだけでこうも違うのか?

●結論

このMobile Duron 1100MHzは資料が乏しいため、TDPがはっきりと分からない。他のCPUから類推すると40W程度で動いてるのではないだろうか?

ちなみにCPU温度は42℃程度で安定している。

SuperPIは多少速くなったが、体感は当然のごとく全く変わらない。

投資額が少ないとは言え、多少不満が残る結果となった。

 

ただし、倍率可変なので、安くて速いマシンや、クロック、コア電圧を下げてサーバにするなど用途は幅広い。
(注:モバイル系CPUは通常、動作保証対象外なので使用する場合は自己責任で。)

●後書き

そもそも電気代がもっと安ければ、深く考えずに済むのだが。電力会社がPCの発展を阻害している!?

と言う事はないか。環境にやさしいCPUよろしく。>CPUメーカ