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■ PLCアダプタ ■
通信革命 〜 電力線通信
2006/12/27
o-yam
●前書き
屋内電気配線を利用したネットワークが解禁となった。
海外では随分と前から実用化されていたが、日本では認可が降りないのかなにか知らないが、一向に出てくる気配がなかった。自宅では無線LANを使って部屋間の通信を行っていたが、これをPLC(PowerLineCommunication)に置き換えたいと常々思っていた。
そこに松下から製品が登場、発売となった。が、親機・子機セットで2万円以上では中々手が出ない。安くなるまで待ちかと思っていたところ、NTTから激安で販売するとのメールが！限定500セットで、使用後にアンケートを出す条件。受付開始の朝イチから電話をかけまくり、1時間半後にやっと電話が繋がって目出度くゲット！
親機・子機のセット
NTTの型番は「PN-100HD-S」となっているが、どこからどうみても松下の製品。
大きさ
大きくもなく、小さくもない。微妙な大きさ。
付属品
電源ケーブルのみ。如何にシンプルな製品かが分かる。
背面
LANポートの他にモード設定（親機・子機）、初期化ボタン
●検証
親機はルータに接続。
子機はマシンルームに設置し、HUBと接続。
以上で終わり。
親機・子機間は直線距離で6m程度。
設定画面
一応ブラウザ経由で設定画面が出てくるが、ファームアップくらいしか用は無い。
事前の情報で壁に直接付けないと駄目とかACアダプタ系は鬼門とかなり使い勝手が悪い事が分かっていた。
そのあたりを実際に検証。
まず無線LANを外して、そのタコ足配線に繋いでみる。
・・・さすがに劣悪な環境のようで、リンクすらしない。
配線を見直しつつテストした結果、以下の通り
| 親機 | 子機 | ネット下り速度 |
| テーブルタップ | テーブルタップ | リンク不能 |
| テーブルタップ | 壁直接 | 5 |
| 壁・3股 | 壁直接 | 8 |
| 壁直接 | 壁直接 | 9 |
| 壁直接 | テーブルタップ | 2 |
|
無線（参考） |
15 | |
※テープルタップには他のデバイスが山ほど付いている状態
結果は惨敗。最適な環境でも11gの無線にすら及ばなかった。
追記：
ノイズフィルタを購入
壁−タップ−フィルタ−ACアダプタの塊にしたところ速度の向上が見られた。ただし
壁−フィルタ−タップ−ACアダプタの塊の順は全くダメ。このあたりは原則はあってもケースバイケースだろうから試行錯誤をする必要がある。
●結論
ニッチ市場を狙った隙間商売の感がある。
オススメの用途はインターネット専用でなおかつ２階建て以上の場合に１階2階（あるいは3階）を接続する場合であろう。
マンションや平屋などは有り難みが薄い。
ビジネス用途は不可。パフォーマンスが悪すぎる。
実用的な速度になるまでの道程は遠い。
それでも大きな一歩を踏み出した事には間違いない。今後もPLC対応の機器が多数出現するであろう。
