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■自宅サーバの構築 2009■
Linux Mint6を使用した
自宅サーバの構築
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2009/3/15
o-yam |
●前書き
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2002年末より自宅サーバを運営している。
自宅サーバのメリットは「無限のストレージ」と「自由」に尽きる。
初代(2002年) は akia Tornado3136なるノートパソコン。
PeniumII 366MHz,128MB RAM,20GB HDD(換装済)と言う構成。
OSは当時のRedHat8.0
LCDはバックライトの寿命で超暗く、LCD部のヒンジは壊れてパカパカ。
それでも安定して延々と動いていた。
akia
Tornado
が、NIC(PCカード)のコネクタが緩くなり通信途絶が多発。加えてHDDの容量も少なくなってきた事もあり、一念発起してHDD交換と同時に再構築する事にした。
二代目は自作機(2007年)
AMD MobileSempron3000+,GeForce6100,1GB DDR,250GB HDD
OSはVine4.1→4.2
このマシンより、常用端末も兼ねて使用するようになった。
Vineのサーバ関係自体は安定して動いていたが、クライアントとしての機能が貧弱。面白いソフトを見つけてもリポジトリにはなく、ソースを拾って来てコンパイル。「依存性の欠如」連発でなかなか入らない。
他にも鳴らないMP3があったり、見れない動画があったり、メモリカードを自動マウントしなかったり。
致命的なのは最新版flashが動かない事(これも依存性の問題)
Linuxなんだからしょうが無いか、と思っていたのだが、他のディストリビューションだと全て正常に動く事を知って愕然。
次期Vine(5?)なら全て解決されるだろうが、いつ出るのかも分からない。
HDD交換に伴いマシンも入れ替え。ついでにVineとも見切りを付ける事にした。
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●ハードウェア |
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マザー:ASUS P5VDC-MX
VIA P4M800 、LGA775 、MicroATX
DDR400×2本、DDR2×2本
AGP、PCI-Ex1
IDE×2 、SATA×4(RAID付)
CPU:C2D E4300
メモリ:2GB
HDD:システム120GB+データ250GB |
ハードウェア自体はVISTA用に使っていた物なので、Linuxは余裕。
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●OS選定 |
色々触った中で候補に残ったのは以下
Mandriva 2009.0(rpm系)
Debian5(deb系)
Mint 6(deb系、Ubuntuベース)
デスクトップはいずれもGNOME。(KDE4は不安定すぎで使い物にならない)
しかし時代の趨勢はUbuntu。避けては通れないだろうし、ソフト、ハード共に今後に期待が持てる(ような気がする)。
この時点でMandrivaは脱落。
また、Debian5はrootでログインすると毎回毎回警告が出るので頭に来て却下。
今回はMint6に決定。
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●インストール |
まずはシステムのインストール。
HGST HTS541212H9AT00
2.5インチ120GB IDE
MintのホームページからUniversal(日本語対応版)をダウンロードし、インストール開始
ライブCD形式で一旦立ち上がる。デスクトップ上の「インストール」をクリックしてインストールスタート。
言語、キーボードタイプなどの後パーティション設定画面になる。
パーティションの切り方は好みの問題なので手動。
お尻の部分2GBをswapとして、残り全て「/」、ext3で確保
アカウントを作成画面を過ぎたら勝手にインストールが始まる。
かなり手順が少ない。
再起動後に最初に現れるのがこの「root パスワード」である。
rootによる操作を一切拒否しているUbuntuとの大きな違いである。
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●システム調整 |
■アップデート
アップデートのチェックは自動で行われる。
インストールは手動■ソフト追加
足りないソフトapt-get もしくは synapticパッケージマネージャで追加
今回はtelnetd、fetchmail、mutt、Webalizer、xinetd、proFTPD等を追加。
デフォルトのMTAはexim4だったが、使い慣れてないのでprocmailに差し替え。
また、webサーバの解析もさせているので
awstats は別途インストール。(aptからでも入れられるが、完全日本語版かどうかあやしい)
他にも色々とインストール
元がクライアント用なので、サーバやCLI用コマンドは最初はあまり入ってない感触である。
なお、デフォルトでcompizが入っており、それなりのビデオカードが入っていれば色々エフェクトがかけられる。
が、今回はVIA内蔵ビデオなので恩恵に預かれる事は無い。
使わないのでアンインストールしておいた。
最近のディストリビューションでは当たり前になりつつあるが、インストールされていないコマンドを叩くと
「入っていません。apt-get install 〜でインストール出来ます」
などとアドバイスしてくれる。
便利な時代になったものだ。
■サービス設定
サービスの吟味。
これはシステム管理>サービスの設定や設定>セッションあたりで可能
細かい事がしたい場合はsysv-rc-confなるコマンドが用意されている。
■漢字コード変換
VineはEUCだったので、データHDDを繋ぐと文字化けの嵐
convmv なるコマンドで一気にファイル名を変換
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●サーバ調整 |
※注意:このドキュメントはあくまで個人レベルの自宅サーバ構築の話です。
■WEBサーバ(apache2)/etc/apache2/httpd.conf は空になったようなので
apache2.conf と site-avairable/defaut を設定
ServerName サーバ名
Options Indexes を外す
■sambaサーバ
以前は/etc/samba/smb.conf を修正していたのだが
フォルダ右クリック>sharing option で楽々共有出来るようになっている。
■telnetサーバ
inetd経由で起動されるようなので
/etc/inetd.conf を修正。
telnetの行のコメント(#)を外す。
この辺は変わってないと言うか進化が止まっていると言うか。
■ftpサーバ(ProFTPD)
/etc/proftpd.conf を見ると
<Anonymous ~ftp> 〜 </Anonymous> がコメントアウト
(匿名接続は不許可)に設定されている。
よって何も設定する事が無い。
■ファイヤウォール
今回からファイヤウォールを使ってみる事にした。
ufwコマンドもしくはシステム管理>ファイヤウォール
デフォルトで全てdeny
ポート80はallow
既知のIPアドレスは全てallow
■仕上げ
●外から入れるようにルータのポートを開放
●自動実行の設定(crontab)
・ntpdateを使った時刻合わせ
・各種自動実行プログラムを登録 等々
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●結論 |
VISTA用に揃えたパーツなので、さすがに余裕がある。
普通に使う分にはストレスを感じる事は無い。
メモリも2GBあれば余裕すぎる。
Mint自体も変な癖もなくまずまず。
難点はソフトが多すぎる事。
あまりにも多すぎてニーズにあった物を探すのが大変。
全て無料だからいいけどね。
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●後書き |
Linuxの進化は目を見張る物がある。
用途を限ればすでにWindowsは不要である。
wineと言うwindowsのアプリを実行するソフトも入っているが、必要になった事はない。
今現在Windows機にやらせている作業は遠からず全てLinuxへ移行出来るだろう。
後はハードウェア(周辺機器)がどんどん対応してくれたら申し分無いのだが。
これはしばらく待つしかないだろう。果報は寝て待つ。
また、今後MSのOSを単品で買う事はないだろう。
とりあえず全然使えないXP Pro64ビットとVISTA Ultimateは返品したいくらいだ。
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