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■ TurboLinux10 desktop ■ 老舗復活? |
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2003/11/7 |
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●前書き |
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最初にまともに使ったLinuxがTurbo。結構気に入ってて、毎回パッケージを買っていた。 が、アメリカの本家が無くなり、一時はTurboも終わりか?と言う空気が流れていたところに久々に新製品が出た。 ちょっと高いがKernelも2.6(β)のようだし、お布施のつもりで購入してみた。 |
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●概要 | |
この製品の狙いはWindowsと似たような操作系、画面周りに尽きる。Windowsからの乗り換えの敷居を低くした、いわゆる初心者向け。 パーティション切り直しソフトも別途付属している。 CDの構成は 紙のマニュアルは一応付属しているが、インストール手順が主で、活用、トラブル解決などは無く、大した事は書いてない。人員不足か? |
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●インストール | |
ソーテックのノート「WL2130C」にてテスト。 HDDは30GBで元々15+15GBに別れている。後半15GBを予め解放してインストール開始。(最初、解放せずにやったらうまく行かなかったような) インストール手順はありがちなチマチマ設定しながら行うタイプ。インストールオプションはいつも通り「全部」。 ハードウェアは問題無く認識。画面を始め、LANも音も正常に動作した。 驚くべきは、タッチパッド。右端を上下に撫でるとスクロールする。デフォルトでここまで出来たのは初めてかな? セレロン1.33GHzであるが、レスポンスは上々。全く問題無い。 |
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●検証 | |
デフォルトの画面はKDE。画面上にマイコンピュータやらマイドキュメントなどがある。加えてフォントもMSゴシックに似たものを使っているので、確かに違和感は少ないであろう。 GNOMEも一応入っているが、あまり力は入れてないようで、ところどころ挙動がおかしい。KDE以外はお奨めできないとマニュアルにも書いてある。 システムの設定は相変わらずCUI画面上で行う。。。Turboは一向にGUIにならないな。。。一応日本語で、メニュー形式ではあるがこれはちょっとどうか。初心者だと厳しいのではないのだろうか。この辺に開発力の低さを感じる。 使い始めて分かったのだが、これはクライアント用のディストリビューションである。 サーバ系のソフトが 入ってはいるが、設定の方法が書いてない。それどころかマニュアルには「これはクライアント用である。サーバソフトの事は知らない。テストも最低限しかしてない」と書かれている。ははぁ。方向性が変わったようだね>Turbo 一応コンパイル環境などは入っているので、自分で勝手に出来る人には問題無いと思われるが、「TurboLinuxで自宅サーバー」は用途が違うとしか言わざるを得ない。 サーバーをやらせるのであれば、RedhatをFTPで取ってきた方が早い。 強いてよい点を上げるとすれば「Turboアップデート」か。Windowsアップデートみたいな簡単な操作でパッケージをアップデート出来る。Rredhatみたいにメールアドレス入れたりなんだかんだめんどくさい事が無い。しかも無料。これはずぼらな人間にはありがたい。 また、電源ボタンでシャットダウンが出来るようになった。これは画期的。Kernel2.6のなせる技か?
その他、下記環境にも入れてみた。こちらも特に問題無かった。 オンボードのオーディオ、LAN共に正しく認識。 |
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●結論 | |
評価は微妙。Windowsに辟易した初心者ユーザが乗り換えるにはいいかもしれない。しかし、サーバとして動かすには長く険しい道のりがあるように思える。 せめてファイルサーバくらいはちょいちょいで出来るようにした方がよいのではないだろうか。 それから設定の類はいいかげんGUIにしてもらいたい。Turboはコマンドベースで使ってはいけないんだろ? と言った感じであちらこちらがチグハグで中途半端な気がする。クライアントに特化するのならKDE以外使えなくするとか、ポートを全部閉じるとか、CD1枚に抑えるとか、もう少しやりようがあるはず。あまりやりすぎるとLindowsになってしまうが。 方向性が見えなくなりつつあるような気がする>Turbo |
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●後書き | |
日本におけるLinux事情はRedhatとその他モロモロのような気がする。今回はイマイチだったが次回は頑張って欲しいものだ>Turbo と、発破をかけておこう。
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